気温が低下するにつれ、芝刈り機や散布機などの自治体の園芸管理や住宅の管理設備は、徐々に使用休止期を迎えます。多くの人は「機械を使わないならしまっておけばいい」と考えがちですが、春になって「エンジンがかからない」「部品が錆びて動かない」といったトラブルに気づきます。実は、冬のメンテナンスは機器の寿命を延ばすために非常に重要です。次の3つのステップを実践するだけで、春の作業開始時に確実に動作する状態を保てます。
ステップ1:徹底的な清掃が基本
使用後の機体やブレード、ノズルには土や雑草、農薬残留物が付着しています。冬の低温でこれらが固まると部品を腐食させる原因になります。まず高圧洗浄機で機体表面の汚れを落とし、ブラシでブレードの隙間に詰まった雑草を除去しましょう。散布機の場合はタンクとノズルの洗浄がポイントです。水を入れてエンジンを数分間アイドリングさせ、パイプ内に残った農薬を洗い流せば、薬液の凍結によるパイプ破裂も防げます。洗浄後は、特に金属部品を中心に水気を完全に拭き取り、湿気による錆を防ぎましょう。
ステップ2:重要部品の保護対策
芝刈り機のブレードや散布機の金属接続部など、錆びやすい部分には洗浄・乾燥後に防錆油を塗布。いわば「コーティング」をするイメージです。ガソリンタイプの場合は、タンク内に残った燃料を抜くことが重要です。時間の経過でガソリンが劣化すると、キャブレターの詰まりを引き起こし、春の始動時に支障をきたします。電動タイプの場合はバッテリーを外し、乾燥した温かい場所で別保管し、月1回の充電を忘れずに。これでバッテリーの劣化や故障を防げます。
ステップ3:適切な保管環境の確保
屋外や湿気の多い物置での保管は避けましょう。冬は雨や雪が多く湿度が高いため、どうしても湿気の影響を受けやすくなります。風通しの良い倉庫に保管し、床に木の板を敷いて直接の湿気接触を防ぐのが効果的です。芝刈り機はブレードを上向きに置けば圧力による変形を回避でき、散布機のノズルは外して別保管すれば衝撃による損傷を防げます。最後に防塵カバーをかけて、ほこりや湿気から守りましょう。
冬のメンテナンスは実際にはとてもシンプルです。たった1〜2時間かけるだけで、翌年の修理の手間と費用を節約できます。多くの資産管理・園芸管理チームがこの方法を実践した結果、手入れをしなかった機械と比べて春のエンジン始動がスムーズで、故障率が80%減少しました。簡単な手入れで、来シーズンの園芸業務も確実にこなせる状態を維持しましょう。